外構工事を失敗しないために(庭メンテナンス編)

外構工事をした後で、後悔したくないですよね。外構工事を失敗しないためにはどんな事に注意すればいいのかについて駐車スペースとアプローチについてお話してきました。
今回は植栽と木製品のメンテナンスが大変で失敗しないためのお話しをします。

外構工事のよくある失敗例(庭メンテナンス編)

今回の失敗例はこんなお話しです。

  • 通路を砂利敷きにしたけど、雑草が生えてきて手入れの手間が面倒。
  • 庭に木を植えたけど、大きくなって選定するのが大変。
  • ウッドデッキを作ったけど、すぐに木が腐ってきた。

これらの失敗例もポイントを押さえておけば、後から後悔しなくて済むと思いますので是非ご欄いただき参考にしてください。

雑草が生えて手入れが面倒

通路や庭の雑草対策として、砂利敷きにする方は多くいらっしゃいます。見栄えが良い上に、コンクリートなどに比べて施工費用が安くなることで多く選ばれるのではないでしょうか。

砂利敷きのところに雑草が生えている写真

業者に頼んで砂利敷きにした場合、土の上にそのまま砂利を敷くという事はないと思いますが、その場合、雑草対策としては機能しないと考えてください。
通常は土の上に「防草シート」を敷いてから砂利を敷きますので、土のままと比べると雑草が生えづらくなります。
雑草取りを行う頻度が少なくなり、庭の手入れが楽になります。

多くの方は「防草シートを敷けば、雑草が生えてこないので手入れは不要なのでは?」と思うかもしれません。
ただし、防草シートを敷いたからといって、絶対に雑草が生えないわけではありません。
薄手の防草シートは安価で取り入れやすいですが、劣化して破れる可能性が高くすぐに雑草が生えてくる事がありますのでシートの材質にも注意が必用です。

また、土やホコリは毎日のように風などによって運ばれてきますので砂利の隙間に蓄積していきます。さらに細かい落ち葉が多いところで使うと掃除が大変になり、そのまま放置すると腐葉土となり堆積します。その砂利の隙間のわずかな土に根を生やし雑草が生えていきます。

砂利敷きでも完全にメンテナンスフリーとすることはできないのです。

雑草が全く生えないようにする事ではなく手入れが簡単になるような事を目指すようにしてみましょう。

砂利敷き以外にも雑草対策として有効なものがあります。

  • コンクリート敷
  • 人工芝
  • 固まる土
  • バーグチップ

以上の対策が考えられます。それぞれのメリット、デメリットを見てみましょう。

メリットデメリット
コンクリート敷一番雑草が生えにくい 他のものと比べ費用が高くなる 広い面に使用すると殺風景になりがち
人工芝
施行が簡単 素材が柔らかく転んでも怪我しにくい経年劣化により張替が必用 キチンと施工しないとすき間から雑草が生えてくる
固まる土

画像:ハイドサイドショップ
コンクリートと同じように雑草は生えにくくなる基礎をしっかりと施工しておかないとひび割れが起こることもあり 他と比べると経年劣化は激しい
バーグチップ費用が安く施行が簡単他のものと比べると雑草防止効果はあまり高くない 数年後には自然と土に還る

庭・植栽の手入れが大変

新築を機会にガーデニングに挑戦したい!という方は多くいらっしゃると思います。

しかし、植木や草花の手入れは意外に手間がかかってしまいますので、始めたはいいが結果無造作に放任して手がつけられなくなってしまったという方もまた多くいらっしゃいます。
もともとガーデニングが趣味であれば、手のかかる植木や草花のお手入れも楽しめるでしょう。

しかし新築をきっかけにガーデニングをはじめたいということであれば、植栽は増やしすぎない方が良いと思います。
ガーデニングに慣れていない場合には、まず植えようと思っている植栽の性質や手入れの仕方を調べてください。そしてその植栽を手入れをするにはどれくらいの時間が必用かを考えてください。その必要な時間が確保できるのであれば、次のステップとして植栽をどのように配置するかを考えていきましょう。

植栽のある庭の写真

植栽にはいろんな種類があります。
いわゆる庭木と呼ばれる樹木もあれば、花壇に植えるような草花やグランドカバー類まで様々です。

樹木であれば、落葉樹か常緑樹、高木樹か低木樹、広葉樹が針葉樹などさまざまな種類と選び方があります。
たとえば、目隠しにしたいのであれば常緑樹を選ぶとよいでしょう。葉が落ちれば目隠しの役割は果たせませんし、落ち葉で掃除が必要になります。

一方でリビングから眺める庭の季節感を楽しみたいという場合は、落葉樹がおすすめです。落葉樹は季節の移り変わりによって葉の色も変わり、1年をとおして移り変わる景色を楽しめます。

テラス周りの植栽の場合は、日差しの調節をする目的も考えます。夏場は日差しを遮り冬場は逆に日差しを入れることになるので、落葉樹がおススメです。

高木樹で成長が早いものは、最初は良くても年々大きく成長し毎年選定を繰り返さないといけなくなることがありスペースの確保に注意が必用です。

目隠し重視は広葉樹、風通し重視は針葉樹と言いたいところですが、広葉樹には落葉樹がありますので注意が必用です。

針葉樹はほとんどが常緑樹ですので目隠しにもなります。森林のような雰囲気を造りたいのであれば針葉樹を選ぶと良いでしょう。

植物は見た目だけで選ばず、種類と特徴をしっかりと調べたうえでその植木を植える目的を考えることが重要です。

ウッドデッキが腐ってきた

庭に設置すれば、家にいながらアウトドア気分を味わえたり、洗濯物を干せたり,DIY製作をする場所として重宝するウッドデッキ。

ウッドデッキの素材には天然木材と人工木材があります。
天然木の場合は、メンテナンスをしっかり行わないと木が腐ってしまいます。木が腐ると見た目が悪くなりますが、何より崩れてケガをする危険性が高まります。

ウッドデッキに限らず、庭に設置するもので天然木のものは、日光や風雨にさらされ傷みやすくなってしまいます。
キチンと定期的にメンテナンスを施しておかないと、気が付いたら手のつけようがなくなってしまったという事になりかねません。

天然木のウッドデッキのメンテナンスは1~2年おきに再塗装することが基本です。また、庭などからサンダルや靴を履いたままデッキに上がることと思いますがよごれなど気が付いた時点で洗って拭いておく事も重要です。

しっかりとしたメンテナンスに自信がない時は、人工木材のものを選ぶとメンテナンスが軽減されるので良いでしょう。

余談になりますがウッドデッキの失敗例として「狭すぎて使えなかった」という事もあります。

コスト重視で小さいサイズのウッドデッキを設置すると、洗濯物を干したりバーベキューをしたりする場合狭すぎて使えない可能性があります。使用目的を押えておかないと、せっかく作ったのに使うことのない無駄なスペースとなってしまいます。

逆に広いウッドデッキにした結果、「庭が狭くなり動線が悪くなってしまった」という失敗例もあります。庭での動線なども考えてウッドデッキの広さを検討する必要があります。

夜間照明のあるウッドデッキの写真
画像提供:三協アルミ

ウッドデッキを作っても、夜間は暗くて使いにくいのでほとんど使っていないという事もあります。
ウッドデッキに照明をつければ昼間とは違った楽しみ方が出来るので活用シーンがぐんと増えます。
ウッドデッキの設置を検討する際は、照明計画も一緒に考えておくと良いでしょう。

また、日差しを遮る屋根やオーニングをつけておけば、ちょっとした雨を防げたり、夏の強烈な日差しを遮ることができるので活用シーンが更に増えてくるようになります。

まとめ

今回の失敗例として

  • 通路を砂利敷きにしたけど、雑草が生えてきて手入れの手間が面倒。
  • に木を植えたけど、大きくなって選定するのが大変。
  • ウッドデッキを作ったけど、すぐに木が腐ってきた。

のお話しをしました。

メンテナンスは基本的にゼロにはならないものと考えます。 最小限のメンテナンスで長く楽しめるようにするため、事前の検討は怠らずしっかりとやっておきたいものです