抑えておきたいポイントは4つ
1.家を建てる時に外構について考える
2.ライフスタイルから大まかなデザインをイメージする
3.大まかな予算を立てておく
4.施工業者を選ぶ
今回は、外構工事を行う前にまず抑えておきたいポイントを4つご紹介します。実際に計画段階に入る場合はもう少し細かなポイントがありますが、ここでは実際の計画段階の前に知っておきたいポイントとしてお話しますので、是非ご欄いただき参考にしてください。
1.家を建てる時に外構について考える
家を新築する時に外構・エクステリア (家の外廻り)も考える事をお勧めします。とりあえず、家を建てて後から外廻りの工事をしようと考えることもあるかと思いますが、建てた後に外構プランを考えると、出来る工事が制約されたり、外構にからむ生活設備の施工等の追加工事が発生する場合があります。実際に外構工事を着手するのは家がほぼ出来上がった後になりますので、ついつい外構プランを後回しにするケースがありますが家の計画段階から外構の計画も進めてください。
また、外構工事は家の印象を左右する重要な建築デザインの一つです。外廻りの使い勝手やデザイン等も考えて理想の住まいを実現しましょう。
2.ライフスタイルから大まかなデザインをイメージする
計画する時期がわかりましたら、次には何を考えて計画をするかです。まず考えなくてはならないのはライフスタイルです。ライフスタイルはご家庭によって様々です。家の外でどのように過ごしたいのか、イメージを持って検討することが重要です。道路から玄関までのアプローチ、ベランダや勝手口からお庭までなどの動線、屋外コンセントや散水栓などの使い勝手などを含めてイメージしてください。
また、ライフスタイルと共に家族構成や5年後、10年後の事を考えてデザインや配置を検討することも必要です。例えば、駐車場を作る場合は、将来車を買い替えた場合などを見込んで余裕ある大きさを確保する事などです。
外構工事には3つのタイプがあります。クローズ外構、オープン外構、セミクローズド外構の3つです。どのタイプにするかによって検討する内容も変わってきます。予めタイプをイメージしておいた方が具体的な検討がしやすくなると思います。
3.大まかな予算を立てておく
家を建てる時に意外と見落としがちになるのが外構・エクステリアの予算です。最低限必要な工事にいくらかかるのか把握しておくことが大切です。しかし、外構・エクステリア工事は家の工事と違って予算を組むのが難しいと言われています。家を建てる時はグレードによっての坪単価で大体の目安がわかりますが、外構・エクステリア工事に坪単価は通用しません。
敷地の広さや形、立地条件が大きく影響してきます。たとえば、傾斜のある土地で道路より高い位置に玄関があるような場合、道路から玄関まで階段かスロープを設置しなければならず、平坦な土地に比べその分の予算が高くつきます。また、極めて狭い場所にコンクリート土間を打つ場合など重機が使えない時は人手での作業になり、施工日数がかかる事により人件費が余計に出てしまいます。とは言っても大まかな予算がないと後で困りますので、建物の建築費用の10%程度を目安にしておくとよいでしょう。
外構工事には3つのタイプがあります。一概には言えませんが、オープン外構<セミクローズ外構<クローズ外構の順に高くなる傾向があります。
リフォーム工事の場合は、現状の造作物の解体撤去費がかかる場合がありますので、その分も予算に盛り込んでおく必要があります。
4.施工業者を選ぶ
新築の場合、住宅メーカーが外構工事業者の手配をしてくれるケースが多いです。しかし、必ずしも住宅メーカーに外構工事業者の手配をお願いしなければいけないわけではありません。ご自身で施工業者を選んだ方が安くつく事があります。それよりも何より理想の住まいを実現するためには親身になって相談に応じてくれる施工業者を選ぶ事が大切かもしれません。ただ、新築であれば外構工事の際に住宅メーカーとの調整が必要になってくる場合もありますので、キチンと対応してくれる業者を選ぶ事も大切です。
施工業者を選ぶにはインターネットで情報を集めるのが一番効率が良いと思います。ホームページで気になった業者をいくつかピックアップして検討し、その中から選ぶのが間違いないと思います。複数の業者から見積りをとる場合は、よく相談に乗ってくれるかどうかについても判断基準にするとよいのではないでしょうか。
5.まとめ
以上、今回は外構・エクステリア工事をする時にまず抑えておきたいポイントとして
1.家を建てる時に外構について考える
2.ライフスタイルから大まかなデザインをイメージする
3.大まかな予算を立てておく
4.施工業者を選ぶ
についてお話しました。実際に計画段階に入る場合はもう少し細かなポイントがあります。そのポイントについては次回以降お話しさせていただくこととします。